Atelier CITLUS

house-OTM

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三人家族のための住まい。

 

敷地は住宅街に位置しながら、道路を挟んで大きな公共施設に面しています。

前面道路は幅員が狭いものの通行人が多く、近隣からの視線が気になりやすい環境でした。

また普段は女性のみで過ごされる時間も多いため、プライバシーを確保しつつ「外に閉じながらも明るい家」にしたいというご要望をいただきました。

 

奥行きのある長細い敷地形状を活かし、建物を「コの字型」に配置してテラスを抱き込むようなプランを提案しました。

1階には細長いLDKを設け、それに沿うようにウッドデッキを配置。コの字の先端にはエントランスと趣味のスペースを配し、それらを大きな窓でつなぎました。各空間はそれぞれ異なる個性を持ちながらも、視線が抜けることで大きなひとまとまりの居場所となっています。

 

過去もこれからも、住宅とは住む人のシェルターであり、心身を休める場であると同時に、新しい何かを生み出すための「余白」や「インプット」の場であると考えます。周囲の騒音や活動が気になる場所であっても、住まいの中だけは、自分自身の内側を再確認し、整えられる場所でなければなりません。

 

そのためにはある種の「静けさ」が必要です。私たちにとって住宅の設計とは「静けさを探す旅」のようなものです。

とはいえ、それは単なる「無音」を意味するのではありません。小鳥のさえずりや草木の擦れる音といった心地よい「ホワイトノイズ」は取り入れることで、むしろ心身を整えてくれます。

 

この、一見相反するように思える「静けさ」と「整った雑音」を丁寧に調律すること。それこそが、この住宅で最も追求したテーマです。

 

竣工:2025年

所在地 :滋賀県

主要用途 : 住宅 (新築)

構造:木造2階建て

担当:秋山 拓也 楠 曜

 

施工:株式会社 田中工務店

photo:鹿間 大貴

 

京都の設計事務所 Atelier CITLUS