銀座湯さんの鏡広告の答え


こちらのページを見ていただいているのは、

「たまたまHPで見つけた方」か、

「銀座湯さんの鏡広告を見た方」か、

「shuju不動産さんのHPから来られた方」かと思います。

 

2025年7月より左京区にある銀座湯さんでご縁があり、銭湯の鏡広告を出させていただくことになりました。


銀座湯さんの住所は↓↓

「京都市左京区吉田近衛町26」です。

京都大学のすぐ近くで、CITLUSのすぐそばにある銭湯です。




広告業者さん曰く、

「設計事務所としては京都史上初の鏡広告」

だそうです(笑)

 

わたしたちがこの地に根差したいという思いで、今回このような試みを行いました。

 

さて、その鏡広告ですが↓↓↓↓

 

 

 

 

こんな感じでした。


銭湯に来られた方の目測を試そう!

という企画です。

 

正直に言うと、難易度は少し高めです(笑)

個人的な感覚ですが、

普通の人だと5mを超えると

目測が大きく狂いだす気がしています。

それでも、理系かつ左京区好きの方は

答えにたどり着けるようになっています(多分)



ということでまずは男女境壁の大きさについてですが↓↓↓↓

 

 

 

 

上の図面は男風呂から見た壁面です。

 

タイルの枚数を数えて寸法を測ろうとした方もいるのではないでしょうか。


この考え方は、合っています。


私たち建築関係者でも敷地の調査に行ったときにざっくりと寸法が知りたい場合、

近くのコンクリートブロックの個数を参考にします。

コンクリートブロックのサイズはW400mm x H200mm(目地含む)なので 、参考にしやすいんですね。

 

「難易度が高い」といったのは、

銀座湯さんのタイルサイズが

あまり見る機会の少ない

「W200mm xH100mm」だったので、

寸法を目測する必要があったからです。

 

このタイルが横26枚(+ちょっと)x縦20枚あったので、

(200mm x 26枚+50) x (100mm x 20枚) =

5250mm x 2000mm=10.50㎡

 

正解は10.50㎡に一番近いものとなります。

 

それでは答えも踏まえながら、A-Dまで解説していきます。

 

 

 

 


× A:デルタの四角い飛び石15個分……19.20㎡

出典:wikipedia「鴨川デルタ」

 

 

みんな大好き鴨川デルタの飛び石。

四角い飛び石だけでなく亀の形をしたものなど多様ですが、

四角い飛び石はおおよそのサイズが決まっており、

そのサイズは「1600mmx800mm」。

ということは、1.6mx0.8m=1.28㎡

1.28㎡x15個=19.20㎡です。

 

毎日飛び石を渡っている学生さん、近しいサイズで答えられましたか?

 

 

 


〇 B:京間の畳 6枚分……10.94㎡

出典:wikipedia 「畳」

 

 

知っている人は即答できますが、

知らない人でも消去法で選択できるようにしてありました。

 

 

畳にはいろいろなサイズがあります。

新築の際には畳屋さんが現地を図りに来て畳のサイズを計算して1枚1枚作るためです。

 

 

それに対して「京間の畳」は畳の長手寸法を

「6尺3寸(1910mm)」とし、

短手寸法はその半分(955mm)でつくり、

その畳に合わせるように建物の設計寸法を決めていくのです。


畳の寸法に合わせて建物を作っていくなんて、

なかなか難しいことをするなあと思いますが、

現代の建物でもタイルが綺麗に収まる寸法を考えて

間取りを作ることも多々あるため、

空間の美しさを追求するうえでは当然のことなのかもしれません。

 

昔の人の美意識には感服します。

 

 

ということで、畳1枚の面積は

1.91m x 0.955m=約1.82㎡

1.82㎡ x 6枚 = 約10.92㎡

(正確には10.9443㎡)

でした。


一番近い面積となりましたので、

こちらが正解でした。

 

 

 

 


× C:成人男性の皮膚の面積 10人分……約17-19㎡

出典:wikipedia 「人体」

 

 

成人男性の皮膚の面積は大体1.7~1.9㎡くらいです。

 

10人だとその10倍で16~19㎡ですので、不正解でした。

 

ちなみに小学生低学年で1.0㎡くらいのようですので、子供が10人だと正解でした。

 

わたしもこの問題を作るときに知りましたが、

人の皮膚面積は思ったよりも広いのですね。

「正確な面積はわからないけど、なんとなく広そうだな?」思った方は、

間違いであることに気付けたのです。

 

 

 

 

 


× D:三角形の生八つ橋 5000枚分……16.00㎡

 

5000枚というとんでもない数で「難しすぎる!」と

思った方もいるのではないでしょうか。

実は、そうでもないんですね。

前述の通り、タイルの枚数を数えると

面積が大幅に違うことが分かるのです。


銀座湯さんのタイルが200mm x 100mm でしたね。

生八つ橋の正確な大きさはわからなくても、

「なんとなくここに三角形の生八つ橋が4つ入りそうだな?」と気付いた方は、

タイルが26枚x20枚=520枚

タイル520枚×生八つ橋4つ=2080枚

それだと5000枚は多すぎるな?

と、答えにたどり着けたのです。

 

ちなみに生八つ橋は各社大体、1辺が80mmです。

0.08m x 0.08m ÷ 2 x 5000枚=16.00㎡

 

となりました。

なので、この選択肢は間違いです。

 

 

 

 


 

みなさん、正解のBを選べましたでしょうか?

Atelier CITLUSでは遊び心も交えつつ、

皆さんの家づくりや改修に携わることができればなと思っております。


 

そして今回、隣にコラボして鏡広告を出させていただいたのは

同じく左京区で活動する「shuju不動産」さんです!

shuju不動産さんの広告の問題もとても勉強になりますよ!

 

銭湯に行く際には込み具合の目安にしてみてはいかがでしょうか?

 

★shuju不動産さんのHPはこちら です!★ 

 

皆さんのご依頼、お待ちしております!!!